Asymmetry 左右非対称
今から50年以上も前、1950年代中期から1960年代初期。
建築デザイン業界では、左右非対称:アシンメトリーが流行しました。
左右対称、美の基本概念であるシンメトリーな構成は精度と安定性にありますが、
デザインはいつの時代もその固定概念から抜け出そうとします。
現状の退屈さや陳腐さに辟易した時、新しい流れが生まれます。
アシンメトリーの根源は縄文式土器にあるという諸説があります。
特に有名な1952年の「四次元との対話/縄文土器論」の中で岡本太郎は、
「非情なアシンメトリー、そのたくましい不調和のバランス、これこそわれわれが縄文土器によって学ぶべき大きな課題である」
と、言っています。
1950年代初期には、このアシンメトリーの流れが日本から始まっていたということです。
パテック・フィリップ社は1950年代後半から1960年代前半、
新鋭の宝飾デザイナーGilbert Albert に斬新なデザインを依頼しました。
その代表作、Ref.3424
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