文楽、重要無形文化財でありユネスコ無形文化遺産

新橋演舞場の文楽。

昭和16年から18年の3年間、土門拳はこの撮影に打ち込んだ。

16年といえば、太平洋戦争開戦の年。

「いつ召集令状が届くか不安な日々、ぼくがほんとうに打ち込んだ撮影が文楽だった」

と、彼は言っている。

文楽とは、太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術。

日本を代表する伝統芸能の1つ、重要無形文化財でありユネスコ無形文化遺産。

私も彼の写真から興味を持ち始めた。

その文楽、黄金時代の画像には義太夫節の語りと三味線が1つになり、

“命を吹き込まれた人形” その様子が彼の手により映し出されてる。

文楽人形 紙屋治兵衛

文楽人形 小春

※1941年撮影

空襲から逃れるために、 自宅の土中に埋めてあったガラス乾板(今でいうポジフィルム)。

そこから焼いた写真。

何を感じるでしょう、 この2枚。

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