「磨き 二割三分」「磨き その先へ」獺祭
流行ものは後手とする信条上、最近口にするようになった獺祭。
今年の正月は、振舞い酒で「磨き その先へ」を頂いた。
「磨き その先へ」の前に、この「磨き 二割三分」を飲むべきだったと反省している。
「磨き 二割三分」は、なぜか…、ローザンヌ在住の方からの頂きもの。 これは、とてもよい機会であった。
さて、精米歩合23%、獺祭 磨き二割三分。 旭酒造桜井代表の言葉をそのまま使わせて頂ければ、 「芳醇な味、濃密な含み香、全体を引き締める程よい酸、 これらが渾然一体となりバランスの良さを見せながらのどにすべりおりていった後は爽やかな後口の切れを見せ、 そこから長く続く余韻、そんなお酒でありたい」
ということなので、 これを踏まえ試してみた。
「芳醇な味、濃密な含み香」そう感じる。 「バランスの良さを見せながらのどにすべりおりていった後は爽やかな後口の切れ」 これまた、確かにそう感じた。 どうやら信用できるおじさんだ。
桜井代表曰く 「磨き 二割三分」を1、2杯試した後、
「磨き その先へ」を口にすれば、よりくっきり皆様の前にこのお酒の魅力が現れる。
ということなので、 少し間をあけて年内中に、
「磨き 二割三分」と「磨き その先へ」をゆっくり楽しもうと企んでいる。
おそらく「血は一緒だけれど、似ていない兄弟」のような酒なのではないだろうか。
兄「磨き 二割三分」 弟「磨き その先へ」
兄があっての弟の神髄を次回は確かめることができればよいと思っている。
そして、流行ものでは終わらない旭酒造獺祭に、日本人が忘れかけている心意気を感じた。
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