マイケルの肩に触れてみた

マイケルの肩をできるだけ丁寧に、トントンと叩いた。

ディア・ハンターの名場面、

ニックを見つめるうしろ姿のマイケル。

鹿狩りの時のあの言葉、「One shot」にある画像の、

そのうしろ姿が目の前にあった。


9年前、本人との距離は50cm以内だった。

そこで、思いきって彼の肩に触れてみた。

トントンと、丁寧に。

振り返ってくれたマイケルに、

私は日本語で「こんにちは」と彼の目を見て言った。

彼の目元がゆるみ、そして微笑んだ。

その微笑みから、役者を離れた Robert Anthony De Niro の素顔が見て取れた。

普段から私は芸能人や俳優にあまり興味を示さない方だが、彼は別格だった。

彼はヴィトー・コルレオーネであり、トラヴィスであり、そしてマイケルであった。

なので、表現できないくらとても嬉しかった。

あの時の場を造ってくれたお二人のM氏には、本当に感謝している。


The Godfather Part II ゴッドファーザーPARTII/1974年作品

Taxi Driver タクシードライバー/1976年作品

The Deer Hunter ディア・ハンター/1978年作品

彼の位置づけは、70年代に制作されたこの3本で決まった。

映画は、日常のストレス解消特効薬である。

しかしながら、事前に薬と決めつけてしまうと効果が薄れる。

なので、思いたったその時にすぐに見るといい。

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