2016.08.30 06:55土門拳のおかげで土門拳のおかげ(せい)で、仏像が好きになった。でも、絶対に買わない。ようにしている。彼を知ったのは20年以上も前。1994年の太陽/NO.395、特集『土門拳の日本』である。最近、8月になってから数十冊を読み直し始めている。やはり、今でも感じることは、 何かが落ちてきたという例えようもない本音。その写真には、被写体の本質的なものをえぐり抜いたかのような表情がある。そこから問いかけてくる力はとても強...
2016.08.26 06:53革やっと納得の革が上がってきました。いくら上質な原皮を手に入れても、鞣し(なめし)で決まってしまいます。鞣しの段階でその革の表情が生まれ、そこに製品である革としての命が宿ります。弊社が10年手がけている、アクュード社オリジナルの本革:クロコ型押本革。肌理の細かい上質なキップ革から、この革は特別な行程を経て生まれます。このクロコ革、本革製品がお好きな方であれば、手に取って頂き、その斑(ふ)の表情をご覧...
2016.08.22 04:52おもちゃの音ティンティンティン ♪ おもちゃから聞こえた音。「あのおもちゃは何だったんだろう…。」と、いくら思い浮かべても、出て来ない。ただ音だけが残っている。畳の上でそのおもちゃとよく遊んだのは、幼稚園の頃。車、列車、それともロボットなのか…。ブリキだったこと以外はどうにも思い出せない。あの懐かしい音が今はここから聞こえる。それもさらに遠い昔の音。1930年代の Quarter Repeater ...
2016.08.16 07:36道端の花先週末の墓参り、宝光寺へ塔婆を取りに行く途中。 道端に、小さな花が咲いていた。 お盆のせいか、 たまには心洗われることへ自分を仕向けることもよいと感じ、その花をしばし見つめた。「人は、立派な花瓶の中で華やかに装飾された花へは目を向ける。 そこを通れば、道端に咲いている花があるのに通り過ぎてしまう。 道端に咲いている花は、強く純粋で美しい。」帰り道、 こんなこ...
2016.08.12 08:25九平次 彼の岸流行ものは後手とする信条上、最近口にするようになった九平次。 そのきっかけは久野九平治さんの言葉、 「旨い酒は良い米からできる。」「良い米は、美しい田んぼにしか実りません。」「田んぼに入り続ける。その時間がより濃密になるほど、米に美意識が宿る。」 明確端的に言えること。そして行動力、ブルゴーニュ地方のモレ・サン・ドニ村にあるワイン醸造所を買い、「異文化とのMIX」...
2016.08.05 10:17ロレックス ヴィンテージ・ブレスロレックス・コレクターの好物。1940年代前後から1950年代後半の3つの刻印。W A BG FS.A.Rオリジナル部品を保持し、且つミントコンディションがなかなか出て来ない。 W A B初期のサプライヤーは、Clewco。 UK・バーミンガムを発端にジュエラーである Clewley & Coは Clewcoとしてロレックスにブレスを供給し、後に Hans ...
2016.08.02 03:37「磨き 二割三分」「磨き その先へ」獺祭 流行ものは後手とする信条上、最近口にするようになった獺祭。 今年の正月は、振舞い酒で「磨き その先へ」を頂いた。「磨き その先へ」の前に、この「磨き 二割三分」を飲むべきだったと反省している。 「磨き 二割三分」は、なぜか…、ローザンヌ在住の方からの頂きもの。 これは、とてもよい機会であった。 さて、精米歩合23%、獺祭 磨き二割三分。 旭...